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たまには長文を

ワッチャプリマジ!感想

全51話。1話も漏らさず全話見た。まずはスタッフの皆さま1年間お疲れさまでした。

(以下ネタバレあり)

 

スタッフへのねぎらいを最初に書いたところでズバリ結論から書く。全話見たトータルの感想としては「微妙」だった・・。あまり盛り上がりがなく終わってしまった。

こう書くと「30歳過ぎた独身男性が女児アニメ1年見てなんだその感想は」とお叱りを受けるかもしれない。私だってプリパラやプリチャンに魅せられた一人として、できることなら今頃少ない語彙力を振り絞ってひたすらプリマジを褒めちぎる感想を書いていたかった・・。

4クール全51話見て「微妙」という感想になってしまった理由が大きく2つあるので順番に書いていく。

まず一つはなんと言ってもストーリー展開の広がりの弱さ
中盤以降はデュオありきのストーリーで、メインキャラの絡みが固定化されてしまった。

まつりあうるひなあまねみるきれもん
仲の良い2人組ができるのは別に良い。性格がまるで異なるみるきとれもんのデュオは確かに面白かったしシナジーがあった。けれどせっかく1年4クールあるんだからもっと違う絡みも見たかった。たまに魔法使いマナマナ同士が集まってワイワイやってるのは楽しかった。

なんというかアイカツフレンズの失敗をプリティシリーズでも見させられているような感触。きっと分かってくれる人たくさんいるんじゃなかろうか。デュオありきで脚本が窮屈そうだった。4クールあるんだからもっと自由にやってほしかった。

たとえばまっすぐなひなとちょっと斜に構えたみるきのコラボとか、共に人付き合いが少ないれもんとあうるのコラボとか、いくらでも面白くなりそうなのに。

 


そして二つ目は脇役たちの人間関係がギスギスしすぎていること。多少ならともかく演出過剰ではなかったか。
・御芽河阿智彦あちひこと息子の祈瑠いのる
・祈瑠とあうる
・マツリダとフェスリダ学園長
・まつりの父・道人みちひと英吉えいきち
・阿智彦と道人
・阿智彦とフェスリダ

確かに最終的にはどの組も和解するよ。でも仲が悪い2人組が多すぎた。誰だよ設定考えたの。阿智彦嫌われ過ぎだろ。

最終回のあと「もっと尺があれば」というよくある擁護もネットでたくさん見かけたが、果たしてそうだろうか。この少ないキャラ数なら4クールあれば十分深掘りできるはず。4クールが短かったとは思わない。たとえばプリチャンの第50話にはえらく感動して、その回は今でもよく覚えている。(第50話だけで1つ感想記事書いたし。)

 

vector-cd.hateblo.jp

 

その他、ジェニファーとリューメの再開も、序盤から半年以上引っ張られ続けた割りにはあっさり片づけられた感があるし個人的にはかなり消化不良だった。


坊主憎けりゃ袈裟まで憎いみたいな話だけど、まつりの「ワチャワチャする」という口癖も危なっかしいところがある。
楽しい、ドキドキする、ワクワクする、期待に胸が膨らむ、感動した、興奮した、満足した、嬉しい、面白い、緊張する、悲しい、不安だ。そういう感情表現を全部「心がワチャワチャする」で片づけているの、女児の情操教育としてはちょっとイマイチかなと思う。

 

悪い話はここまでにして、全51話の中でベストを選ぶなら第20話を挙げたい
みるきの「かわいい」に対する矜持と決意。見ていてけっこう感動した。


・・。
プリティシリーズもアニメはここで一区切りとのこと。
プリパラもプリリズもプリチャンも素晴らしい作品だっただけに期待度が高すぎたか。
今後の新作を期待しつつ、まずは51話見終わった余韻にもう少し浸りたい。