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たまには長文を

ぽんのみち感想

キャラクターの可愛さに加えて声優陣の演技が自然で、2024年冬クールの中でもトップクラスに好き。

(以下ネタバレあり)

 

キャラクター原案は『五等分の花嫁』で有名な春場ねぎ。
特徴的な表情とお洒落な私服が印象的だった。

キャラデザ単体では跳が好き。パンク系ファッションと赤メッシュがかわいい。他のキャラより1歳年上なのに同列に扱われているのがクセになる。普通に同い年の設定にした方が話が作りやすそうなものだが、敢えて1つ上にしたのは謎。

性格も含めればなしこが好き。お刺身大好きで自分で魚を捌ける広島弁の女子高生なんてキャラ付けからして最高。CV:前田佳織里の声もよくフィットしていた。

 

 

場面転換時の流れるSDキャラも可愛かった。


麻雀が題材ながら本編ではその描写は少なく、あるのも毎回冒頭のパロディシーンくらいである。
かといって日常アニメというわけでもなく、夏祭りや海回、合宿、バーベキュー、クリスマス、お正月とイベントで埋め尽くされている。
家が遠い跳がなしこの家に泊まりに来たこともあったが、その夜の出来事はばっさりカットされていた。その夜には、他愛のない会話だったとしても何かあっただろうに。

 


驚いたのは最終話で、自動卓の故障を些細なきっかけとしてなんとなく疎遠になっていたなしこたちがそれぞれの日常に戻っていったことが「寂しい」こととして描かれていた。
冷静に考えるとややおかしな話である。
なしこたちが雀荘に集まるのは毎日じゃなかっただろうし、アニメでは描かれないだけでなしこがぱいや泉と放課後を過ごす「日常」が普通に「あった」はずだからだ。
その日常と非日常を逆転させてあたかも5人集まるときの方が日常であるかのようにストーリーを構成していたのだとしたらすごい工夫である。


ベストシーンは第8話のぼんぼり作り回。先にぼんぼり作りを始めていたなしこの元にぱいと泉が到着するシーン。

泉「おーっス」
なしこ「んおー、おかえりー」①
泉「ただいまー、って家でもないけどなw」
ぱい「ただいまぁー☆」② 
なしこ「ほい、らっしゃい」
ぱい「私にもお帰りって言ってよー(不満)」
なしこ「お、おぅ、おかえり‥」
ぱい「はい、ただいま♡」

まず①の台詞がすごく自然でよかった。実家で家族を迎えるかのような発音だった。
そして②のテンション高めな「ただいま」がまたかなりかわいかった。
このシーンだけ何回もリピートした。

ラストで思わせぶりな新キャラが出てきたわけだし、早めに2期を作ってほしい。
ただ1年間にあるイベントをほぼ消化してしまったのでこれ以上のシナリオが作れなさそうでもあるのが悩ましいところである。