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たまには長文を

治癒魔法の間違った使い方感想

さっぱりして前向きな性格の主人公のおかげでストレスなく楽しめた。

(以下ネタバレあり)

 

異世界に召喚され、かつ理不尽にも元の世界に戻れなくなった主人公。加えて一緒に飛ばされた三人のうち、他の二人には強い能力があったのに主人公は治癒魔法という理不尽設定。

にもかかわらず、腐らずに前を向く主人公には好感が持てた。
そりゃまぁ「いきなり異世界に来たのにあっさり割り切りすぎだろ」と思わないでもないが、ナヨナヨしてる優柔不断な主人公よりはよほど好印象である。

そして実質メインヒロイン?のローズ役に田中敦子起用が熱い。
アニメファンなら必ず名前を目にしたことがあるであろうベテラン声優である。叫んだり教えたりするシーンの説得力が違う。
声がかわいいだけの若手アイドル声優には出せない確かな演技力が冴えわたっていた。

治癒魔法を使って仲間を守るためにも自身が強くならなければならない」というローズの台詞はまったくその通りだと思った。
大切な人やものを守るための「強さ」をはっきり伝えてくる作品は意外と少ないように思う。

あと、通常攻撃が効かない相手に治癒魔法込みパンチだけが効いたシーンは面白かった。受ける攻撃を無効化するからこそ治癒魔法込みで殴れば効くってアイデアが面白い。


テンプレ展開をくっつけただけのなろう系原作アニメが多い中で、本作は結構独創的な展開が多かったし面白かった。

感想としては短めだけど、ホントに好印象なアニメだった。