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たまには長文を

姫様"拷問"の時間です感想

初めから終わりまで「私は絶対に屈しない→屈した」の即堕ち2コマなのに、あの手この手でバリエーション豊富な展開を用意してきて面白かった。

(以下ネタバレあり)

 

囚われた姫様は拷問とは名ばかりのおもてなしを受けまくる。
おいしい食べ物、魔王軍との楽しい遊び、動物とのふれあい等々を受け、一瞬で屈した姫様は国王軍の秘密を次々と話すのであった。

どうせ屈するんだろうなーとオチが分かっているにも関わらず、その通りに落ちる安心感と安定感が心地良さを誘う。
まるで芸風とパターンが分かり切ってるのに人気が衰えない漫才師のようだ。

その他の本線に関わってこない小ネタの数々も面白かった。

魔王がマンションに住んでいたり、トーチャーが出張や牛丼屋に行ったり、魔王軍にも人事異動があったりと、いかにも人間界と変わらないところに笑った。

魔王軍がホワイト企業なのも面白かった。リアルの方がよっぽどブラックである。


拷問と言いながら幸せな家族愛や飯テロ、充実した日々の様子を見せられるたびに、真に拷問を受けているのは我々視聴者なのでは? と思った。

 

 

 

この作風で2期が決定したらしい。ネタ切れしそうだけど原作が続いているならネタもあるのだろう。タイミングが合えば見たい。