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たまには長文を

魔法少女にあこがれて感想

知っている気になっていて実は知らなかったサディストという性的志向の一端を垣間見た気がした。

(以下ネタバレあり)

 

設定が凝っていて面白かった。
魔法少女に憧れていた主人公が逆に悪の組織に入らされたり、好きなはずの魔法少女たちが苦しむ姿に興奮したりと、うてな自身が自覚していないサディストという志向が表面化していく流れが非常に印象的だった。

魔法少女が苦しむ姿は見たいけど、魔法少女には屈してほしくないという矛盾がうてなの中で鬩ぎ合っているのが面白かった。

 

最大の名シーンは間違いなく第3話であろう。
まだ打ち解けていないうてなとキウィが戦うシーン。

うてな「私・・、私、戦いたくなんてないんです。あなたとも、トレスマジアとも。みんな、かわいくって強いから‥、かわわいから、めちゃくちゃにしたいだけなんです!!
キウィ「――ッ!?

このシーン、うてな演じる和泉風花の演技力も光っていた。
台詞の溜め、「かわいいから」の震え声、貫くような迫力がシンクロしていて、このシーンだけ何度も見てしまった。


そして所謂セックスしないと出られない部屋をアニメで使ってきたのも、私が見てきた中では初のケースだと思う。まぁ本作では女の子同士だったけど。

しかもそれを仕掛けたのが他ならぬ主人公なのだから恐れ入る。 

 

また本編には関係ないが、監督が二人いるのは気になった。総監督と監督の2名体制はたまに見かけるが監督二人はかなり珍しい。

あとはアニメ公式に懐かしの「脱衣ブロック崩し」が用意されていたのも面白かった。