シャフトが作る新しいウィッチーズ。
(以下ネタバレあり)
ウィッチーズのシリーズをシャフトが作るのは少し意外だった。しかし監督に佐伯昭志の名前を見つけた瞬間、一気にテンションが上がった。
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ見始める。ストライクウィッチーズ1期(2008年)の第6話を見て衝撃を受けてからずっと追ってきた佐伯昭志が2022年にしてついにシリーズの監督をやるという事実だけで感慨深い。シャフト制作でアサルトリリィ(2020年)とスタッフ被ってるし期待 #L_witch
— ロブ (@vector_AB) July 20, 2022
それについては後で書くとして、作品としてはシャフトらしさが溢れていた。
部屋の中で強風が吹き荒れるところとか。
往年のシャフト演出がくどくない程度に差し挟まれていて非常に懐かしくて良い感じ。部屋の中で意味不明な強風が吹くところとかまさにシャフト #L_witch
— ロブ (@vector_AB) August 16, 2022
中でも第6話は、私が一番好きな『ef』の名シーンを彷彿とさせる展開だった。
ルミナスウィッチーズ第6話、風で飛んでいった紙を走り回って集めるの、ef a tale of memories(2007年)じゃん!! #L_witch
— ロブ (@vector_AB) August 16, 2022
「第6話」と言えば、ストライクウィッチーズ(2008年)の第6話「いっしょだよ」も2期(2010年)の第6話も佐伯昭志脚本兼絵コンテの神回だったのを思い出す。
ルミナスウィッチーズ第6話を昨日に続いて今日も見た。こういうのを神回と言うんだよ。てか「第6話」と言えば、ストライクウィッチーズ(2008年)の第6話「いっしょだよ」も2期(2010年)の第6話も佐伯昭志脚本兼絵コンテの神回だったのを思い出す。もしかして、12年越しに狙ってやってる? #L_witch
— ロブ (@vector_AB) August 17, 2022
正直この第6話だけでも神回と呼ぶにふさわしい出来だったのだが、真の神回は次の第7話だった。てっきり伝統に則り第7話はギャグ回にするものかと予測していたが、完全に良い方向に裏切られた。
1クールの構成に関してストライクウィッチーズの伝統を継承しているなら、次の第7話はギャグ回か? #L_witch
— ロブ (@vector_AB) August 17, 2022
第7話。ラジオコンサートという形でサーニャの父がピアノを演奏する。その音楽は世界中のないとウィッチに届き、その中にはサーニャもいた。2008年の第1期第6話でなぜかサーニャの耳に音楽が届いた伏線が、14年ぶりに回収されたのである。
2022年放送のルミナスウィッチーズ第7話が、2008年のストライクウィッチーズ1期第6話とリンクしてるのすごすぎて言葉が出ない。あのときサーニャがピアノを聞けたのはこれがあったからだったのか。サブタイトルが「太陽の理由」なのも神がかってる #L_witch
— ロブ (@vector_AB) August 29, 2022
サブタイトル「太陽の理由」の解釈としては、第1期第6話でエイラが引いたタロットカードが「太陽」で、それを見たエイラの「一番会いたい人ともうすぐ会える」という台詞がこのシーンにリンクしていると言われている。
繰り返しだけど、14年ぶりの伏線回収というのが本当に恐れ入る。
そして第1期第6話がそうであったようにルミナス第7話もまた佐伯昭志の脚本兼絵コンテ。すばらしい。
その他雑感。
多国籍チームで日本人のいのりが主人公じゃないのもなんか好き。
ジニーがウィッチじゃなくなったあとラストでモフィが戻ってくる展開は、いつかの作品で芳佳が飛べなくなったあとラストで復活する構成のリスペクトかな。
作画とCGは、悪くないけどもう一歩。
ステージパートのCGは一目でCGと分かるレベルだし手描きのキャラデザと比べて幼かった。同時期放送のラブライブ!スーパースター(2期)では手描きと気づかないレベルのCGだったのも相手が悪かった。
声優陣の演技力ももう一歩。
歌唱力重視の採用だったのだろうが、もうちょっと感情を自然に乗せてほしかった。なんか棒読みで気になってしまった。まあそれもご愛敬だろう。
2008年からシリーズを追っているファンほど大きな衝撃を受ける見事な作品だった。
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ見終わった。シャフトで佐伯昭志監督が作る戦わないウィッチーズが新鮮で面白かった。特に第6話と第7話は神回だった。 #L_witch
— ロブ (@vector_AB) October 8, 2022