第1期以上に面白かった。「ラブライブで勝ち上がらなければならない」という
(以下ネタバレあり)
振り返れば第1期で好きだったのは宮下愛だった。明るく快活で、それでいてダジャレ好きなおばあちゃん子で情報処理学科というギャップがかわいかった。次いで桜坂しずく。素の自分を出せずに悩むしずくの成長は魅力的だった。
一方でこの第2期では優木せつ菜と新キャラのミア・テイラーが好き。2期からの新キャラであるミア・テイラーは片目隠れショートカットボクっ娘という私の性癖に刺さりまくるキャラデザで、第1話で名前も知らないのに一目惚れした。そして2期で一番かわいかったのはせつ菜だった。1期の頃こんなにかわいかったっけ? 普段穏やかなのにアイドルの時は勝気なツリ眉になるのがめちゃくちゃかわいかった。歩夢と一緒に侑を尾行するシーンの無垢な感じも大好き。
虹ヶ咲1期の璃奈回を見たときに書いたこれ、2期第9話でここまで効いてくるとは思わなかったし(そもそもこの時点では2期が作られることも知らないし)、こういうのちゃんと書いておいてよかった #lovelive https://t.co/mUUyiUuBK2
— ロブ (@vector_AB) June 4, 2022
第10話も2回見た。生徒会長の時とは違う勝気なツリ眉の優木せつ菜がめちゃくちゃかわいいんだよな #lovelive
— ロブ (@vector_AB) June 12, 2022
歴代シリーズと比較しても最大の違いはタイトルにもある「同好会」だろう。本作ではラブライブという名の大会で勝つことを目的にしていない。そうなると1クール全体で描くべきストーリーの「軸」が曖昧になってしまいそうなものだが、むしろ第1期以上に丁寧にキャラの深堀が進められた。特に第9話の璃奈の成長が印象的。
「ラブライブだけがスクールアイドルではない」かなり深い台詞。負けて泣いた姉を見た栞子にこの台詞を言わせる脚本も鋭い。こういう細かいところがよく練られていて毎回感心する #lovelive
— ロブ (@vector_AB) June 15, 2022
もちろんこの副作用として勝利に向けた貪欲な努力が描かれないのもポイント。良い悪いは別にしても見る上で常に意識すべき特徴である。
虹ヶ咲は歴代シリーズの中で一番好きではあるんだけど、無印の穂乃果みたいに倒れるまで練習するシーンがないのは個人的に一つ研究対象。地道な努力は1期でやったから不要だと思ってるのか、1話24分じゃ納まらないから泣く泣く削ってるのか #lovelive
— ロブ (@vector_AB) May 25, 2022
監督は1期同様河村智之。この方は作画畑の人なので、脚本の最高責任者は田中仁と思われる。(あくまで個人的な推測)
ストーリー面でも1期同様大変良かった。細かいところまで良く練られている。
第2話ではみんなの気持ちがうまく揃わないことを公園のブランコを使って表現した。
第2話。女子高生4人が公園のブランコを占領して語らう奇妙な構図も、実写を取り込んだようなリアルな背景と眩しい夕日により情緒的に映る。ブランコの揺れが揃ってないところを見せつつ「かすみんたち、普段はバラバラなんですけど……」と言いながら、最後に揃える。細かい演出がすごい #lovelive
— ロブ (@vector_AB) April 17, 2022
第3話ではソロではなくグループにも良さがあることを「紅茶にミルクを入れて色が混ざっていく絵」で描写した。
虹ヶ咲2期第3話、ソロではなくグループにも良さがあることを「紅茶にミルクを入れて色が混ざっていく絵」で描写するの大変良い。こういう細かいところで味わい深い脚本が良いんだよな #lovelive
— ロブ (@vector_AB) April 24, 2022
第4話では川本美里目線で、手の届かないところ(空)でどんどん先に進んでいく宮下愛を飛行機雲で、また日ごとに伸びていく様子を建設中のビルで描写した。「すごい」としか言いようがない。
2期第4話。愛さんかわいい。そしてスクールアイドルとして成長していく様子を飛行機雲と建設中のビルで表現するのすごい。虹ヶ咲は心理描写を全く別のもので描くのがすごく印象的 #lovelive
— ロブ (@vector_AB) May 1, 2022
こういった明確で分かりやすい演出がある一方で、スタッフが変わっても初代から脈々と受け継がれてきた「天気の演出」は今作でも複数回出てきた。
夜の空港で嵐珠の心が変わった瞬間に強い風が吹いた演出、よかったけど笑っちゃった。さすがにこのシーンは夜にするしかないよね。これでまた「曇り空が晴れる」演出にしたらシリーズ通して3回目になるし #lovelive
— ロブ (@vector_AB) June 4, 2022
空港まで行って出国を思いとどまらせる展開、花田脚本リスペクトかよ。ラブライブ1期は2013年だぞ #lovelive
— ロブ (@vector_AB) June 4, 2022
そんな中で1期と2期の違いを挙げるならば、意識が内側から外側に向いたことだろう。こういった変化もラブライブで勝利を目指さないが故の発想なのかもか知れない。「いかに
歩夢の「自分がどうしたいかが一番だったけど(中略)みんなに元気や勇気をあげられるようにしたいなぁ」という台詞が1期と2期の違いの本質なんだろうな #lovelive
— ロブ (@vector_AB) July 3, 2022
脚本演出作画音楽全部良かった。ラブライブシリーズで一番好き。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期見終わった。脚本演出作画音楽全部良かった。大会で勝利を目指さない同好会だからこそ一人一人が自分自身と向き合っていて奥深いストーリーだった。歴代シリーズで一番好き #lovelive
— ロブ (@vector_AB) July 3, 2022
第1期の感想