前世では世界最高の暗殺者と評された主人公のルーグが、裏切りによって死亡したことを悔やんで「自分のために生きる」ことを目標としている設定が良い。転生に動じることなく前向きに生きるところに好感が持てる。
(以下ネタバレあり)
前世の記憶を引き継いだ主人公の精神年齢は60歳を超えているものと思われるが、いつか来る勇者暗殺に備えて淡々と鍛錬を重ねつつもディアを好きだと公言するなど人間臭いところがまた良い。
乳液を開発して一儲けする展開はまぁ見慣れたもの。この手の展開でありがちなマヨネーズじゃなくてよかった。
シリーズ構成にして全話脚本は高山カツヒコ。私も好きな脚本家の一人である。
『ef』(07、08年)をきっかけに注目するようになったが、2013年の時点で以下のように呟いている。
恋チョコ、ef、バカテス、マジ恋、etc…。高山カツヒコ構成に外れなし
— ロブ (@vector_AB) February 11, 2013
二ノ宮ゆいが作詞まで手掛けたスタイリッシュなOPも好き。
アイカツフレンズの日向エマ役で2018年にデビューした二ノ宮ゆいがOPの作詞までやるようになっちゃって #暗殺貴族
— ロブ (@vector_AB) January 3, 2022
ルーグ本人が無双するだけでなく、ヒロインたちをうまく使っているところも好き。組織・チームとしてうまくいっている感じが見ていて気持ち良い。
物語はもっと続くわけだが、アニメとしては1クールをうまく使ってスッキリと終わったのも高評価。原作準拠に気を遣いすぎてまとまらないまま終わる作品も多いなかで、さすがの構成力。
返す返すも1クールの使い方がうまかった。
第10話にして作画に疲れが見え隠れするし話が進まない割に死亡フラグを立てまくってるしで普通ならがっかりするところだが、ここまで全話高山カツヒコ脚本だから当然狙ってのことだろう。むしろ第10話に溜め回を持ってくるところにシリーズ構成の成功を感じる。最終話まで一気に物語が動くぞ #暗殺貴族
— ロブ (@vector_AB) December 20, 2021
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する見終わった。主人公の転生前の知識と経験が活かされていて、真っ当な「異世界転生モノ」だった。重すぎない緊張感がずっと続いて惹き込まれた。全話高山カツヒコ脚本だし納得の完成度。良作(最後のド派手な戦闘はもう暗殺でもなんでもなかったけど) #暗殺貴族
— ロブ (@vector_AB) January 3, 2022