良いところは良いが、悪いところが悪すぎてかなり残念な作品だった。
レーダーチャートにしたら
(以下ネタバレあり)
メインヒロインがゴリラというニッチな設定は流石に見たことがない。
それ以外は主人公がチートの最強キャラなほか、なろう系らしくいわゆる「どこかで見た設定」で構成される。
先に良いところから挙げる。
まずは音楽。南條愛乃が歌うOPとバンドリのPoppin'Partyが歌うEDはどちらも爽快で耳に残る良い曲だった。
そしてキャスティング。端役にも一流声優を揃える謎すぎる起用。普段ならテンションが上がるところだが、本作に限ってはストーリーと作画のレベルが壊滅的に低いが故に起用された一流声優たちが怒っていないか不安になるばかりだ。
ストーリー展開と作画に関しては、制作陣には申し訳ないけど「酷い」の一言。ストーリーは起承転結が一本の線で繋がってない。毎回会話の流れを無視して大量に投入されるギャグは笑いどころなのかもしれないけれど、見ている方としては「??」としか思えなかった。
いったい何考えたらこんな支離滅裂な脚本書けるんだろう。もはや24分にどれだけツッコミどころを盛り込めるか試してる感すらある。そしてこの脚本でOKを出す/出さなきゃいけない監督…… #進化の実
— ロブ (@vector_AB) December 5, 2021
第6話まで見たから多分頑張って最後まで見ると思うけど、客観的に見ても作画と脚本が両方2021年ワーストの出来なのは間違いない。よくこれで納品したなってレベル #進化の実
— ロブ (@vector_AB) November 18, 2021
作画も下書きに色付けてなんとか納品した様子。止め絵や背景だけのカットが多数。 そして何よりストーリーと作画が合ってない。
「最前列で応援するからね!」→最前列にいない。これに限らず脚本と作画が全然合ってないんだけど監督とか作ってて違和感覚えないのかな……? #進化の実
— ロブ (@vector_AB) November 28, 2021
尋問官の説明をするシーン、喋るキャラと声優間違ってる。どうなっとるんやこの現場は #進化の実
— ロブ (@vector_AB) December 12, 2021
酷評で終わっても悪いので、多角的に分析してみよう。
原作のなろう系小説は2014年から始まって現時点で13巻、漫画版も7巻出ている。つまり原作の人気はそれなりにあるのだろう。主人公はチート体質になり物語早々に無敵の最強キャラになってしまっているように見えるが、学校編に進んでストーリーがさらに広がっていくのかもしれない。
だとすると本作はアニメ制作会社かスタッフ、あるいはその両方で大外れを引いてしまったのだろうか。もしそうならばあまりに不憫すぎて同情を禁じ得ない。
制作陣には悪いけど、アニメとしてのクオリティは2021年に俺が見た全ての作品の中で年間ワーストだと思う。ただ原作のなろう系小説は2014年から始まって13巻、漫画版も7巻出ていることを考えると原作は面白いのかな? だとするとアニメ制作会社かスタッフが大外れだったか #進化の実
— ロブ (@vector_AB) January 3, 2022