良いところとそうじゃないところがはっきり出ていたが、全体的にはまずまず面白かった。
(以下ネタバレあり)
最初に結論をまとめておく。
良かったところ
・毎回気合の入った迫力の戦闘作画
・澤野弘之のOPと、TK(凛として時雨)が作詞作曲したED
悪いとは言わないけど気になったところ
・作中表示される説明が全部英語な上に一瞬しか表示されない
・秘密にしたい話を喫茶店で大声で話すシーンが複数回あった
本作を見た人ならば、誰に聞いても良いところは「迫力の戦闘作画」と言うだろう。毎回ダイナミックによく動いていたし派手な戦闘を描きたいという絵コンテの熱意と気合いが伝わってきた。
澤野弘之のスタイリッシュなOPが安定してカッコよかった。
krageという方が歌うEDも負けず劣らず冴えていた。こちらはTK(凛として時雨)が作詞・作曲・編曲したようだ。
原作は韓国。生まれ持った能力はどんなに鍛えても上昇しないというなろう系でよくあるパッケージながら、日本以上の学歴社会である韓国から生まれたことには感じるものがある。
そんな中で主人公だけがどんどん成長して強くなっていくわけだからチートである。
ただ、主人公以外もフィジカルは強くなろうとトレーニングを重ねているシーンもあったし、「俺だけレベルアップ」の設定って必要だったか?
別にそんなズルい設定にしなくても十分面白かった気もする。
「主人公の母親が病気で寝たきり」という設定は物語の核を担う良い工夫だった。主人公だけがレベルアップできる世界なのだから時間をかけて全能力を上昇させたくなるところである。
というか私がこの主人公だったら絶対にそうする。
ところが病気で寝たきりの母の存在がそれを許さない。
主人公には時間がなかった。ひたすら攻撃力だけを強化していき無謀な戦いに突っ込んでいく動機が、この母の設定によりうまく働いていた。
一方で、作中で表示されるテキストが全部英語な上にいつも一瞬しか表示されないため理解は進まなかった。
ただしこれを悪いと評価するつもりはないし、そこは強調しておく。
全部説明するとテンポが悪くなるので、どうしても気になる人だけ一時停止して英語読めというスタンスもアリだと思う。(擁護)
とはいえストーリー上どうしても視聴者に向けて必要な説明は全部「主人公の独り言」で消化されていたので、結局主人公全部しゃべるじゃんとツッコんでしまったシーンもたくさんあったが。
敵キャラが「スキル、隠密!」って宣言していたのも呆れた。そういうのは黙ってやれ。
敵キャラ「スキル、隠密――!」
— ロブ (@vector_AB) March 23, 2024
それ自分で言ったら隠密の意味ないじゃん
#俺レベ
同じように、秘密にしたい話があると言いながら喫茶店で興奮気味に大声で会話するシーンが少なくとも2回あった。(3回あったっけ?)
こういうシーンを見ると冷めてしまうからもうちょっと丁寧に作ってほしい。
主人公だけ果てしなくレベルアップするのはそういう設定だから別にいいんだけど、秘密の話なのに喫茶店で大声出してる矛盾は残念 #俺レベ
— ロブ (@vector_AB) March 2, 2024
早くも2期が決まった模様。
攻撃力以外をないがしろにして無謀な戦いに突撃する主人公には若干飽きてきた。ここから先はワンパターンではなく展開にもう少し幅が出てくれば2期も面白くなりそうである。
俺だけレベルアップな件見終わった。世界で自分だけレベルアップできたらそりゃ気持ちいいわな。毎回のダイナミックな戦闘シーンはかなりの見ごたえ。澤野弘之のOPも良かった。作中の説明が全部英語だし一瞬しか映らないせいでキャラが全部独り言で補完するハメになってたのが残念。2期はよ #俺レベ
— ロブ (@vector_AB) April 13, 2024