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たまには長文を

農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。感想

ファンとスタッフ陣には悪いけど面白くなかった。そもそも原作があまり面白くないんだろうなと思いつつ、アニメスタッフも働きが悪かったと思う。

(以下ネタバレあり)

 

監督のながはまのりひこは90年代から業界にいるベテラン。元々は作画畑のようだから、ストーリー展開はシリーズ構成の待田堂子に責任があったものと推測する。

待田脚本、私は10年以上前から本当に大好きで、毎クール名前を見つけたら極力見てきた。そんな待田脚本だが当たり外れが激しすぎるのも事実で、今作は残念ながら「大外れ」だった。

 

細かいところもダメだし大きな視点で見てもダメだった。

細かいところでは、キャラの会話にまとまりがない。一本のストーリーとして繋がっていない。
たとえば第8話だったかで、人質として囚われていたキャラがいた。足枷が重くてまともに歩けない描写を描いておきながら、次のシーンでは普通に走っていた。しかもそれを指摘されると「軽いですよ」と発言。

わけが分からない。脚本はどうなってるのだろう。

 

また主人公の母親が謎に最強なのは良いとしても、父親が過剰に尻に敷かれて不当にキツく当たられているのが不憫で違和感があったし、ヒロインたちにも「人間味」がなかった。どのキャラもただストーリーを進めるための駒として配置された様子。


大きく見ればキャラ設定や舞台設定も甘い。まぁこれはアニメスタッフというより原作の問題なのだろうけれど。
長いタイトルにもあるように「農民関連」のスキルを多少なりともメインストーリーに絡めてほしかった。おいしい野菜を作る能力が何一つ本筋と絡まなかった。
おそらく原作者の頭には「戦士でもない農民が最強になったらおもしろくね?」くらいの発想しかなかったのだろう。(原作のなろう系小説も全5巻のようだし)