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たまには長文を

最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~感想

最大限に褒めて、最終話以降に面白くなるかもなーと思った。

(以下ネタバレあり)

 

原作者や制作陣、好んで見ていたファンには申し訳ないけど、正直どこかで見たなろう系展開の継ぎ接ぎツギハギだった。面白いとか早く続きを見たいという気持ちには、残念ながらならなかった。

主人公のレアスキルがあまりにもレアすぎて勇者パーティから無能扱いされて追放される序盤もいまやよくある展開。
それにしたって主人公のレアスキルの価値に気づかずとも体力9999はこの世界の上限値であり、誰がどう見ても十分戦力だろうに

またタイトルで体力と言っていながら実際は「外皮がいひ」という概念が戦闘時のHPに相当していた。
(ただまぁこれに関しては作品タイトルで外皮と言っても伝わらないだろうから仕方がないだろうが)


主人公を追放した勇者が、後から主人公の価値に気づいて悔しがったり戦力ダウンにより落ちぶれていくあたりもいかにもなろう系のあるある展開。勇者でありながら言動があまりにも小物でイマイチもったいない。

なろう系原作者、このパターン好きすぎでは・・?


改めて調べてみると主人公・ルードのスキルは、
・敵の攻撃を自分に集める「挑発」
・状態異常を回復する「健康体」
・味方が攻撃を受けたダメージを肩代わりする「犠牲の盾」
・外皮が削られた分攻撃力が上がる「生命変換」
これらのスキルがもう少し強くストーリーに絡んでくればもっと面白かったと思う。
何度かあった戦闘シーンも、挑発→犠牲の盾→生命変換のワンパターンだった。

ニンを演じる本渡楓もいつもどおりの棒読み口調だった。声自体は嫌いじゃないけどちゃんとオーディションやってる?


唯一の楽しみは作中やたらイチャイチャしていて戦闘時にキスして合体する百合姉妹のリリアとリリィくらいだった。


ルードのスキルが4つもあるのだから敵を倒すのにもうちょっと戦略性があればよかったのに。あるいは脇役たちのスキルも掛け合わせて意外な使い方を開発して、それで敵を倒すみたいな展開があればもっとハマったかもしれない。