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たまには長文を

まちカドまぞく2丁目感想

2019年夏クール以来待望の第2期。毒のないストーリー展開はもちろん面白かったし作画も丁寧だった。
そして私が長らくアニメオタクをやってきた中で初めての、というか究極の経験をしたのでその辺も書きたい。

(以下ネタバレあり)

 

キャラも増えていきシャミ子と桃の関係性が進展していく第2期。桃の姉・千代田桜が登場したり喫茶店ができたりとますます画面がにぎやかになった。
キャラデザの大塚舞は10年以上前から個人的に大好きな方。この第2期でも半分以上の回(全12話中8回)で総作画監督を務めた。担当した回の作画・キャラデザは特に良かった。

脚本は引き続き大知慶一郎と大場小ゆりの2人体制。大知慶一郎はアイカツを始め本当に数多くの作品を手掛けてきた有名人だし、大場小ゆりはプリパラやプリチャンでたまに脚本を担当していて、ハイテンションな脚本が印象的だった。
どちらも好きな脚本家だし好きだからこそなのかもしれないが、ときどき本編の途中でその回の脚本担当がどちらなのか直感的に分かることがあった。説明するのが難しいが大場小ゆり脚本の方が会話のテンポがとにかく早く、画面も常に何か動かしていて情報量が多いのである。

そして私の中で忘れられない出来事となったのが第2期第4話である。
第2期第4話、前半では大場小ゆり脚本を確信したのに、後半ではその確信が揺らぎむしろ大知脚本だと思った。
そしてどちらなのか気になりながら本編が終わり、EDテロップに表示されたのは
「脚本 大場小ゆり 大知慶一郎」
の文字だった。
予想が両方ともピタリと的中したのである。しかも2択問題で第3の選択肢を直感し、本当にそうだった感じ。

 

 

さすがにアニメオタクを15年以上もやってると「いつもと違う人が脚本だな」と思うことはこれまでもあった。しかしこれだけ確信を持って誰が書いたか判定できたのは初めてのことである。 一方で感心したのはむしろ大知慶一郎の方だった。よく大場脚本という個性にフィットできるなと思った。手掛けた作品数から言ってもキャリアは大知さんの方が上だろうし、そもそも本作のシリーズ構成は大知さんだし。

 

 

 

(参考:第1期の感想。こちらはもっと内容に踏み込んでいろいろ書いている)

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