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たまには長文を

キラッと☆プリチャン第50話感想

第50話、間違いなくこれまでで最高の回だった。
ここまで面白く、ここまで感動する作品になるとは思ってもみなかった。
この第50話を見て感動するためにこれまでの49話の積み重ねがあったのだ。

(以下ネタバレあり)

 

冒頭の観客席、これまでに出てきた1話限りのゲストキャラが勢揃いしている。これだけでも胸が熱くなる。

一方でデザイナーズセブンはどこかギスギスした様子。一枚岩ではないということか。六本木エリカって誰だろう。「六」だからデザイナーズセブンの一人だろうけれど、そういえばエリちゃんと呼ばれる謎の力がある赤城家のメイドがいたな。まさかここにきて繋がるのか。

続いてライブ対決。緊張するえもとりんかに対して前向きなみらいがかわいい。
アンジュは一人でライブ。曲が少ないから仕方ないね。でも引退宣言してからもう聞けないと思っていたのでこれは嬉しい。相変わらずオーラがすごい。三森すずこがすごい。
畳みかけるようにアイランジュのライブ。この曲、部分的に5拍子が入っている。女児向けリズムゲームの曲ですよね???

アイランジュはキラキラをほぼ埋めてえもは泣き出す。泣きノルマ達成。そして弱音を吐くえもを元気づけるみらいが最高にかわいかった。シリーズ最高の表情だった。

泣きながら応援しているおしゃまトリックスも良い。
そしてついに公式で明かされたみらいの父親。このタイミングで開放するのか。

そしてそして――。
メルティックスターの参戦。これは本当に予想外。
あいらが予想通りと言わんばかりにニヤリとする演出が心憎いくらい決まっている。
実は先週までの放送に対して一部批判の声があった。メルティックもウレチケを手に入れたのに手放してしまったのはアイランジュVSキラッツの構図を作るためとはいえあまりにかわいそうな処理の仕方だというものだった。

しかしそれこそがブラフ。監督・構成・脚本の勝利。メルティックがここで参戦するなんて誰が予想できただろうか。
ただ布石はしっかりと打ってあった。メルティックもウレチケを獲得しているので参戦する権利はあるし、チケットは再発行できると先週しっかり言及されている。

まさかまさかの「ミラクルスター」結成からの最初期OPの「キラッとスタート」。
ストーリー展開が見事過ぎて言葉が出ない。
やってみたを別ユニットの方でやってるのがまた泣ける。

いいねという名のキラキラを先にボトルいっぱいにしたのはアイランジュだけど、ミラクルスターがそれ以上に集めた」という構図がとても良い。負けるアイランジュにも花を持たせている。
集めたのも溢れたのもキラキラではない。優しさなのだ。

ボトルが割れるほどのキラキラを集めて世界にキラキラが舞うのも画面が映えてよい。


胸が熱くなる展開が30分ずーっと続いた感じ。それを為し得るための準備を1年間かけて積み上げてきたからこその感動だった。


放心状態でEDを見終わり、次は第51話かと思っていたらサブタイトルは「キラッとお別れ、やってみた!」。
えっ…誰かとお別れするの???

第17話の「笑顔でさよならしてみた!」は勘違いの取り越し苦労だったけど、2度同じ手はないと思うので今度はガチなのだろうか。

 

最後の最後まで心を掴んで離さない、そんな激動の第50話だった。 

1年間、毎週かかさずこの作品を見てきて本当によかった。