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たまには長文を

ひぐらしのなく頃に卒感想

永遠に続くループの黒幕が、「繰り返す者」の能力を会得した沙都子だと判明してからのひぐらし最後の物語。

(以下ネタバレあり)

 

これまで――それこそ2006年から今まで――ムラの被害者だと思っていた沙都子が「繰り返す者」として暗躍し、恐怖の対象だった鉄平すら誘導して雛見沢に災禍をもたらす展開は完全に予想外だった。

最後まで見れば、徹底して雛見沢を繰り返す沙都子の原動力が「梨花と一緒にいること」なのも分かると言えば分かるのだが、記憶を保って無限にループできる時点で「素直に勉強しろ」以外のツッコミがない。
しかしそれは曲がりなりにも自分が「勉強がある程度できた側」の人間だからなのかもしれない。死ぬほど勉強が嫌いなら、逆説的に勉強しないために命を懸けることもあるのかもしれない

 

それにしても2006年に中学生だった私も今や30歳。注目を集めたくて自らの身体を傷つける沙都子に「ミュンヒハウゼン症候群だろ」とツッコむ私も15年分歳を取ったものだ。高校生ではこの感想は出てこない。

 

終盤は沙都子の能力に気づいた梨花が反撃する。お互いに繰り返す能力を使い果て無き殺し合いに繋がる。ドラゴンボールと称された謎戦闘も強烈だった。そして意識はともかく身体は女子中学生なのに殴り合いで分かりあうところが昭和らしい。いや、舞台はまごうことなき「昭和」なんだけど。 

 

その反動かフィナーレはあっけなく、羽入が気合いを入れたから奇跡が起きたというあっさりしたもの。(大ベテラン・堀江由衣が戦闘で叫んでるのなんか可愛くて笑ってしまう)

かくしてアニメ・ひぐらしが幕を閉じた。(と思っていいんだよね?)
ツッコミどころは多々あれど、2006年からの15年という月日はあまりにも長く非常に感慨深いものがある


もう期待していないけれど、うみねこの解決編はあるのだろうか。私はいつまでも待ち続ける。

【2014年】

 

【2018年】

 

【2020年】

 

そして最後に、【2013年】のpostを持ってきて感想を終わろうと思う。


ひぐらし業の感想

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