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たまには長文を

天才王子の赤字国家再生術感想

終わってみれば2022年冬クールで一番面白かった。
駆け引きや腹の探り合い、交渉といったシーンが何度か出てきて私好みの作風だった。

(以下ネタバレあり)

 

序盤3話までは正直イマイチで、ここまで面白くなるとは思っていなかった。第4話から生まれ変わったように面白くなった。

 


と序盤の感想は否定的なpostばかり。
他国との戦闘はそもそも絵を描かず、チェスの駒みたいな物をぶつけて抽象的に示したかと思えば敵将を討つ時だけしっかり身体を切断しグロい感じに殺していて驚いた。

ところがこの作品、第4話から化ける。


化けた要因は主に2つ。
一つは戦闘シーンがほとんどなくなったこと。基本的に会話劇なので高カロリーな作画シーンが減った分違和感も少なくなった。
もう一つは敵が賢くなったこと。第3話まで出てきた相手はあまりに頭が悪く、敵の知力を大幅に低く描くことで主人公の賢さを描写するタイプの弱いシナリオかと思っていたが、第4話以降は相手にも相手の策略があって、読み合いに緊迫感が増した。

要所でハッタリを効かせつつ交渉を有利に進めるストーリーが非常に面白かった。