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たまには長文を

ひぐらしのなく頃に業感想

凄惨な表現にそこまでビビらなかったのは、社会情勢を踏まえて表現そのものがマイルドになったからか、それとも自分の感性が加齢とともに鈍ってきたか――。

(以下ネタバレあり)

 

アニメシリーズ最初の作品である『ひぐらしのなく頃に』が放送されたのは2006年。私が深夜アニメという存在に出会いアニメオタクになっていく年である。
それから14年。リメイクという触れ込みでアニメ化されること自体が驚きだったし、リメイクではなく新展開が描かれるのも衝撃だった。よくぞ本放送まで隠し通したと思う。

 

ピークは何といっても第1話。(※2話以降がつまらなかったわけではない)楽曲「ひぐらしのなく頃に」のイントロが流れ始めた時の心臓を鷲掴みにされたような感覚がすごかった。魂に刻まれた恐怖、とまで言うのは流石に言いすぎか。

 

せっかくループから脱出するゴールをつかみ取った梨花が再び昭和58年に戻るのもかわいそうだし、沙都子がループしてるのは予想外だった。『ひぐらしのなく頃に解』が2007年で実質13年ぶりに見るのにまったく飽きない展開だった。

 


と思う一方で、沙都子の価値観の極端さにはちょっと呆れてしまったのも事実である。いくら勉強嫌いでも記憶保ったまま無限回ループできるなら高校の内容なんてマスターできるだろうに。

 

 

アニメで彩音の歌を聴けたのも収穫。

 

次回作にも期待。