最終第12話は普通に面白かった。
宇崎ちゃんは無自覚に主人公に惚れていて、そして無自覚であったが故に光る「恋心を自覚する瞬間の赤面」は、今や死語となった「萌え」そのものであろう。
だがしかし、そこに至るまでのウザい言動の数々はさすがに重すぎた。
ファンには申し訳ないけれど、やはりこの作品を一言で表現するならこうなってしまう。
――すなわち、「キツい」。
(以下ネタバレあり)
累計で一体何回一時停止して心を落ち着けたことだろうか。
そこまでしないとまともに視聴できなかった原因はヒロイン宇崎ちゃんの特異な性質にある。
#宇崎ちゃん 2話まで見て思ったけど基本多動だし空気読めないし会話のキャッチボールできないし興味のあることに熱中して周りが見えなくなるし集中力ないし、典型的なADHDやんけ……
— ロブ (@vector_AB) July 26, 2020
宇崎ちゃんが好き勝手騒いで店員に怒られる展開が痛々しくてとても見ていられないんだけど俺も年取って常識に囚われているのだろうか #宇崎ちゃん
— ロブ (@vector_AB) August 30, 2020
宇崎ちゃんもかのかりも、一時停止禁止で見ろって言われたら後ろで両腕を拘束されてないと厳しい
— ロブ (@vector_AB) July 20, 2020
宇崎ちゃん、大学の講義中騒ぐわ人込みで騒ぐわ気に食わないことがあると暴れるわで完全に病気やんけ。百歩譲って異世界ファンタジーの脇役ヒロインならともかく、メインヒロインの大学2年生でこれはもう…… #宇崎ちゃん
— ロブ (@vector_AB) August 15, 2020
捨てるべきゴミを他人の家にさえ散らかしていく宇崎ちゃんの新たなADHDっぷりが全開で第11話になっても変わらぬキツさだ……。これもうラブコメじゃなくて「ADHDの女を彼女にするとこうなる」っていうドキュメンタリーだろ #宇崎ちゃん
— ロブ (@vector_AB) September 25, 2020
てか宇崎ちゃんみたいに自己主張は激しいくせに人の話は最後まで聞かないオッサンが職場に複数人いるのでなんかイライラしてくるな……
— ロブ (@vector_AB) July 16, 2020
ADHDという単語を医師でもない私が安易に使用することもあまりよろしくないのだろうが、宇崎ちゃんを見ているとそう思うしかない。原作者は計算してこの多動ヒロインを作り込んだのだと思うが、計算なしでこのヒロインが生み出されたのだとしたらそれはそれで怖い。
Twitterのpostの一部を並べたように、宇崎ちゃんはとにかく周囲を気にせず騒ぐし後先考えないし空気も読めない。
酒デビューでいきなり居酒屋でグビグビ飲んでるシーンは破滅が見えすぎて耐えられなかったし、周囲に人が大勢いるのに気にせず大騒ぎしているシーンを見たときははっきり知的障害者だと思った。
見ているこちらの心臓を握りつぶされる感覚に陥る。
「共感性羞恥」とも言うらしいこの感覚を持っているのは少数派のようで、嫌な気分にならず本作を楽しめる人の方が多いとは驚きだ。
最終回は面白かったと書いたが、主人公に酒をたくさん飲ませて酔わせようっていうシナリオ、男女逆だったら大炎上していただろうし個人的には嫌な展開だった。
反省しているようで全然反省していないところとか、課題が終わっていないのを悪びれもせず主人公に頼ろうとする姿勢とか、あらゆる面で好きじゃなかった。
第2期が決定したということは多くの人に評価されたのだろうし、それは否定されるものではない。
ただ個人的な感想としては、何から何まで合わなかった。相性が悪かったというべきか。
(ピークは仙台駅が映ったカットかな)