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たまには長文を

魔王学院の不適合者2期感想

なろう系特有のよくある最強主人公パッケージではあるものの、前世との関係や敵を倒すに至る伏線がちゃんと張られている様子は感じられた。

(以下ネタバレあり)

 

「伏線がちゃんと張られている様子は感じられた。」というのは、実際アニメだけを見ていてもなかなか伏線回収の瞬間の感動が分かりにくいから。

それでも、原作ではしっかりと前後関係が繋がっているんだろうなというのは感じ取れたし、細かいところが分からなくても重厚なストーリーだと感じさせる脚本はさすが田中仁と言ったところか。田中仁脚本、個人的にはゆるキャン△ラブライブ虹ヶ咲のシリーズ構成で最近注目している脚本家の一人だし、プリキュアや推しの子のシリーズ構成も務めているようだ。

話を戻して、本作の特徴は組織あるいは勢力の多さ。
魔王学院関係者に始まり、七魔皇老、ディルヘイドの住人、勇者学院、神話時代の関係者、精霊関係者、ミリティアの神族、四邪王族と、相関図が書けないくらいの多さである。にもかかわらずしっかりメインストーリーに刺さって来るのは原作を読んでいない私でも見て取れた。


笑わずにはいられない所謂アノス構文が広く視聴者にネタにされた風潮はあるがストーリー自体はしっかりしている。

ちなみに好きなアノス構文は
答えが間違っているからと言って、満点が取れないとでも思ったか

 


やたら豪華な実力派声優陣が名を連ねた点もポイントとして挙げておこう。
作画の面でも、魔法のエフェクトが凝っていて見ごたえがあった。

制作がうまく進まず第6話と第7話の間に3か月のブランクを作ってしまったものの、終わってみれば完成度も高いよくできた作品だった。