change direction

たまには長文を

不徳のギルド《TV 放送 ver.》感想

毎回ヒロインたちが魔物に襲われてエロい感じになるのだが、意外にもそこまで下品じゃなかった。言うほど「不徳」じゃない。むしろエロコメディの作風なのに要所で鮮やかに伏線を回収するストーリーは面白かった。

(以下ネタバレあり)

 

トキシッコは個人的に今期のNo.1ヒロインだった。
当初はトキシック(toxic)から来ている予感があったものの毒使いでもないのでスルーしていた。しかしトキシッコ自身が毒に耐性を持っている設定が明らかになった時は驚いた。健康診断のときの「病気になったことがない」という描写が実は伏線になっていたのである。

自分も病気にならない身体が欲しいのでトキシッコのおしっこください。
妥協して唾液でもいいです。

 

ひたむきのキャラ設定の秘密が明らかになる終盤も面白くて特に印象に残った。距離感を掴むのが苦手だったり何もないところで転びがちなのは、魔素を瞬時に取り込める体質の副作用であるという。フィクションと言えども筋が通っていて納得。
肌が敏感なのも健康診断の回でさりげなく描かれていた。そこまでの意味が込められていたことに驚く。


ケータイやパソコンがある世界で、主人公のキクルが和室で布団で寝ているのもなんか面白かった。独特の世界観があった。


あとは作画も丁寧だった。特に背景の森や木々は凝っていた。


制作陣は見慣れたメンバー。もう見る前から信用していたと言っても過言ではない。とくに筆安一幸(ふでやすかずゆき)は同時期に「Do It Yourself!!」も手掛けていた。両方シリーズ構成兼全話脚本だからすごい。