一見キラキラふわふわな百合展開に見せかけて、今にも殺し合いが始まりそうなピリピリした緊張感が漂う独特な作品だった。個人的にはかなり好き。
(以下ネタバレあり)
【イントロ】
主人公・
まず陽芽の声優に小倉唯を起用したのが良い。
か弱そうに見えて腹黒なキャラクターのCVとしてドンピシャなハマり役。
もともと百合は好きだった。大学時代は下調べもせずに百合コミックスを買い漁っていたことを思い出す。
個人的に、人間関係が複雑で物語の進行とともに変化していくストーリーが大好きなので、この作品は非常に好み。
陽芽と
終盤、計算含みとはいえ純加と果乃子がくっつくのは完全に予想外だった。
ここまで人間関係を揺さぶるストーリーは数年に一度お目にかかれるかどうか。見進めるのもなかなかしんどいのだが、それを乗り越えるだけの価値がある。
監督のさんぺい聖はどちらかというと絵コンテから演出寄りの方。ストーリーはシリーズ構成のハヤシナオキが手掛けたか。ハヤシナオキと言えば、アニメ界での実績は少ないながらもひぐらし業(2020年)とひぐらし卒(2021年)が記憶に新しく、かつての名作をいまに引き継いだ人として名前は憶えていた。実際、ひぐらしを彷彿とさせるどこかピリピリした緊張感は圧巻だった。
第3話見た。実は第1話を見る前から、シリーズ構成にひぐらしの業と卒も手掛けたハヤシナオキを起用したのが気になってはいたんだけど、その理由が完全に繋がった。見かけ平和なのに内心は疑心暗鬼になってピリピリしている展開がすごくハラハラする。 #わたゆりお給仕中
— ロブ (@vector_AB) May 3, 2023
百合アニメを見ているはずなのに次の瞬間殺し合いが始まりそうなえげつない緊張感。前にも書いたけど、シリーズ構成兼脚本にひぐらしやってたハヤシナオキ連れてきたのホント名采配 #わたゆりお給仕中
— ロブ (@vector_AB) May 31, 2023
この緊張感の一方で、百合アニメであることには間違いないのだから感心するばかりである。有名すぎるテンプレ「まつ毛、長っ・・!」も後半で回収したし。
百合作品の伝統芸能にして必修科目、「まつ毛、長っ‥!」を第9話で回収 #わたゆりお給仕中
— ロブ (@vector_AB) July 4, 2023
総じて、好きという気持ちが交錯して人間関係がどんどん変わっていくストーリーがめちゃくちゃ面白かった。文句なしの良作。
私の百合はお仕事です!見終わった。めっちゃ良かった。過去のすれ違いや直接言えない恋愛感情が絡まって徐々にキャラ相関図が変わっていく展開大好き。何気ない会話の中にも強烈な緊張感が漂っていてかなり惹き込まれた。 #わたゆりお給仕中
— ロブ (@vector_AB) July 4, 2023