第1話を見ている段階で、題材に対して随分と子供向けな作りだなと思った。ところが詳しくスタッフの名前を調べてみると、実際に子供向け作品を多数手がけてきた布陣だった。
(以下ネタバレあり)
監督の中村憲由は80年代から業界にいるらしい。現時点で若くとも60代だろうし、もしかしたらそれ以上かもしれない。それでいてあのハイテンションなアニメを作れるんだからやっぱりベテランの力はすごい。
ストーリー展開は、全体的な整合性はあまり意識されていないようで、とにかく刹那的に面白くなるように振れ幅たっぷりに揺れていく。
転生してあまりに最強すぎるカインが、毎回ひとしきり大暴れしたあと最終的によく分からない理由で周囲から怒られ「とほほ~」というオチで締める構成は、さながらこち亀を見ているようだった。
中盤辺りからチラ見せしてきたラスボスも結局小物だった。繰り出された魔物で世界がヤバいみたいな雰囲気だったのに、最後は戦意がなくなって森に帰って行って、それで解決したらしい。
あんだけ叫びながら全力で戦ってたのに「魔物が森に去っていったから解決」って、本当にそれでいいんか?? #転生貴族
— ロブ (@vector_AB) July 1, 2023
ヒロインのキャラデザだけは抜群にかわいかった。
あと主人公の声優が南條愛乃なのもよかった。南條さんのショタボイスはいつ聞いても良い。少年声がすごく自然だった。
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~見終わった。同じカットを使い回したりこち亀のようなオチを多用したりと子供向けアニメの制作陣がなろう系アニメを作ったのかと思っていたら、本当にそんな体制だったらしい。南條愛乃のショタボイスはどの作品で聞いても良いものだ。 #転生貴族
— ロブ (@vector_AB) July 1, 2023