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たまには長文を

転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~感想

第1話を見ている段階で、題材に対して随分と子供向けな作りだなと思った。ところが詳しくスタッフの名前を調べてみると、実際に子供向け作品を多数手がけてきた布陣だった。

(以下ネタバレあり)

 

監督の中村憲由は80年代から業界にいるらしい。現時点で若くとも60代だろうし、もしかしたらそれ以上かもしれない。それでいてあのハイテンションなアニメを作れるんだからやっぱりベテランの力はすごい。


ストーリー展開は、全体的な整合性はあまり意識されていないようで、とにかく刹那的に面白くなるように振れ幅たっぷりに揺れていく。

転生してあまりに最強すぎるカインが、毎回ひとしきり大暴れしたあと最終的によく分からない理由で周囲から怒られ「とほほ~」というオチで締める構成は、さながらこち亀を見ているようだった。

中盤辺りからチラ見せしてきたラスボスも結局小物だった。繰り出された魔物で世界がヤバいみたいな雰囲気だったのに、最後は戦意がなくなって森に帰って行って、それで解決したらしい。

 


ヒロインのキャラデザだけは抜群にかわいかった。
あと主人公の声優が南條愛乃なのもよかった。南條さんのショタボイスはいつ聞いても良い。少年声がすごく自然だった。