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たまには長文を

スパイ教室2nd season感想

2023年夏クールで一番面白かった。納得の完成度。

(以下ネタバレあり)

 

キャラデザやコミカルなシーンの軽さとは裏腹にストーリーは重め。それが心に残る。
狙撃戦、打撃戦、心理戦といろいろな戦闘が展開されて面白い。
なにより、個性がバラバラなキャラたちが協力してシナジーが生まれるところが好き。

 


2期の中でも一番興奮したのは間違いなく第23話の終盤。

グレーテ「別格の戦闘技術、世界最強を自負する力。それがボスの本質だと」
エルナ「今まで思ってたッス。けど‥」
モニカ「――クラウスさんの本質は、成長?」
ティア「ええ、私たち8人は持てる技術を全てぶつけた。いかなる状況も試し、工夫を凝らした計画で、数限りなく挑んだ。その中で、もし先生自身も生徒のように鍛えられていたとしたら? 私たちだけじゃない。あの陽炎パレスは、先生をも学ばせ成長させる、スパイ教室――! 落ちこぼれの私たちがあそこで過ごしたこの半年間は」
モニカ「ああ、ここで実を結ぶんだね。やっといま本当に、灯をともす」
クラウス「さて、覚悟はいいか紫蟻。お前には聞きたいことが山ほどある」

このシーンはBGMもマッチしていて本当に見ていて気持ちが良かった。
2023年ベストシーンと言ってもいいかもしれない。


ここに至るまで、何度失敗してもめげずに立ち向かうヒロインたちとそれを毎回飽きもせずに受け止める先生、という構図で見ていた。私もすっかり原作者の手のひらの上で転がされたわけだ。

アネットの異常さやティアのトラウマなど、各キャラも深掘りされて面白かった。
そして性格も能力もバラバラなキャラたちが、チームを組んで活躍していくストーリーが本当に面白かった。協力することで思わぬ相乗効果シナジーが生まれてピンチを脱していくシナリオは爽快感がピカイチだった。

それを支える作中BGMも各シーンにマッチしていて臨場感が高かった。

有名声優をかき集めてきただけのことある、見事な完成度だった。

 


(1期の感想)

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