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たまには長文を

英雄教室感想

スタッフの遊び心が溢れる演出過剰な作品。

(以下ネタバレあり)

 

シリアス展開はほとんどなく、とことんギャグ調で進んでいった。
メインヒロインが過食でデブになったり、命の危機に瀕してもボケとツッコミをやめなかったりと、結構な攻め具合だった。

作中繰り返される出崎演出を見て中野英明の名前を思い出した。
私は『エスカ&ロジーのアトリエ』(2014年)第8話を未だに覚えている。

 


主人公は元英雄でどうあっても無敵の最強キャラ。全盛期の15%程度しか力を発揮できないと言われても作中でピンチになることがないので所謂テンプレ最強主人公である。
キャラの魅力はむしろヒロインたちにあり、恋心ともまた少し違う感情やヒロイン同士での牽制辺りの方が面白かった。

ボケで終わったかと思うと、流れ始めたEDをキャンセルして本編に戻す演出は面白かった。こんなギャグアニメ、数年ぶりというか10年以上ぶりでは。

まぁ、良くも悪くも「中野英明の味」が色濃く出た作品と言えよう。