2021年夏クールでは一番ストーリーが面白かった。他の異世界転生モノとは散りばめられたネタの根拠となる知識の量や質が一線を画しており、原作者の知識量を感じられる良い作品だった。
(以下ネタバレあり)
異世界に転生した主人公が国王として国造りをする。設定だけ見ると、知能指数の低い世界に転生した主人公が中途半端な知識をドヤ顔で披露する恥ずかしい作品の一つかと思い、放送前は正直あまり期待していなかった。
それでもシリーズ構成に雑破業、キャラクターデザインに大塚舞の名前を見つけてしまったからには見るしかない。二人とも個人的に脚本、キャラデザ界でそれぞれ一番好きな方だからだ。
序盤こそ、高校生から公務員試験レベルの知識を披露して注目を浴びる主人公にむず
とにかくネタが細かい。そして
魔法や異能もある世界なので、科学技術が現実世界と同じように発展しているとは限らない。この点も本作は優秀で、異世界ゆえの違いを上手く作り込んでいた。
少し前の回で「なまじ魔法があるせいで科学技術の進歩状況がおかしい」みたいな台詞があったけど、これは現実世界でも言えて、偽札が横行してる国では電子マネーが一気に普及した一方、現金がしっかり運用されている日本では電子マネーが広まらないのもこれにあたる #現国アニメ
— ロブ (@vector_AB) September 19, 2021
唯一注文するとすればニコ動で配信しなかったことだろうか。この作品こそニコ動のコメント付きで見たかった。そうすればもっと面白かったと思う。
2021年夏クールのダークホース的存在で、"正統派"な面白さだった。そして最終回終了時には第二部の制作が公表された。これは嬉しい。期待して待ちたい。
現実主義勇者の王国再建記見終わった。今期No.1だった。政治経済地理から科学まで幅広くネタを盛り込んた、原作者の知識量が感じられる作品だった。周囲がバカすぎる異世界転生モノはつまらないけど、純粋に知性を発揮する異世界転生で最高に面白かった。第2期制作も決まってうれしい #現国アニメ
— ロブ (@vector_AB) September 26, 2021