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たまには長文を

アイドールズ!感想

アイドルは題材だけで実態はシュール系ギャグアニメだったので、めちゃくちゃ面白かったとは言えないが、一時停止を余儀なくされるキツさはなかったのは一定の評価ができる……かも。

(以下ネタバレあり)

 

1話8分だから耐えられたけどこれがもっと長かったらしんどかったと思う。

毎回冒頭には以下のナレーションが入る。
「これは、空席祭りなアイドルがキャパ100人のライブハウスを満席するために奮闘する10日間の物語」

しかしヒロイン4人が奮闘したシーンは特にない。毎回ラストに「あと○日」とカウントダウンで煽るのは、図らずも最近見た『神様になった日』が頭をよぎる。

最終回の第10話。それまでのグダグダな流れを断ち切って彼女たちは会場を満員にして曲を披露した。これを成しえたカラクリはTwitterで有名人(インフルエンサー)に取り上げられてバズったことだった。
「順調に人気を獲得してステップアップ」とは程遠い展開から一発逆転のホームランがあるならば、なるほど確かに"ありえそうな"理由である。何がバズって突然人気になるか分からない時代を反映した現代らしい脚本だった……のかもしれない。

と、なかば無理やり褒めたところで共感できるかといえば正直できない。
突然バズって大人気になるのもいいけれど成功に見合う努力とかがないと物語性を訴求できないと思う。
さて、制作側はこのコンテンツをどうするつもりなのだろうか。割り切ってこれで終わりなら、それはそれで良い判断だと思う。