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たまには長文を

戦×恋感想

ヒロインの9姉妹は個性が立っていてかわいかったし、えっちなことをしてヒロインが強くなるという高校生の妄想みたいな設定もラブコメとしては成立するしそこそこ面白かった。

(以下ネタバレあり)

 

主人公の拓真は顔が怖いだけで「アクマ」というあだ名を付けられた不憫な高校生。そのくせ引っ込み思案でなよなよ系だったので個人的には若干イライラしたのも正直なところ。まぁ主人公の成長を描くためには最初に「下げて」おかないといけないのは承知しているが、それにしてもねぇ。
恋愛より勉強優先な主人公には共感を覚えないでもないが、公園のベンチで本を読みながら「数学」の勉強をしていたのは笑った。読書で勉強するなら数学以外だろうに……。逆に勉強時間の割に成績が悪いことの裏付けとして敢えてこんなことをしたのだろうか。

強くなるためにえっちなことをするアニメは魔装学園H×H(2016年)でも見たが、あちらは見るのも気まずくなるほど過激だった。本作もだいぶ攻めているもののギャグ寄りのコメディとして楽しめる塩梅となっている。
(……いや「一糸まとわぬ姿で抱き合って濃厚ディープキス5分間」とか「検尿と称して部屋の隅でヒロインがおしっこする展開」がいい塩梅かと言われれば微妙だが)


EDと劇伴はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。スタイリッシュでかっこいい。これだけでも見る価値がある。

そしてこういう微エロラブコメは細かいことを気にせず勢いで楽しむに限る。メインヒロインの七樹なつきボクっ娘でかわいかった。ドMキャラの六海むつみ日高里菜の演技が妙にマッチしていてこちらもかわいかった。背景に「えむ~ん」みたいな文字を出すコミカルな演出も良かった。長女の一千花いちかは25歳なのに身長138cmで超敏感肌というギャップが可愛かった。ドSの八雲やくもや髪型が頻繁に変わる三沙も魅力的だった。

敵の正体や目的は最後までよくわからなかったが、原作をなぞる構成では当然のことなので気にならなかった。

1クールに1作か2作はこういう作品があると楽しい。