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たまには長文を

アイカツフレンズ!感想

2018年4月から放送が始まり、『かがやきのジュエル』というサブタイトルを付加して2年目を送っていたアイカツフレンズが最終回を迎えた。

私は前作・アイカツスターズにものすごく魅了され、最大限の期待を持ってアイフレを見始めた。もちろん第一話から最終話まで全話見た。それだけに事実上の「打ち切り」で終了してしまったのは哀しい。

東京駅のアイカツスタイルでリフレクトムーンのクリアファイルを買ったのも懐かしい。

(以下ネタバレあり)

 

書きたいことはこの前あげた記事で大体書いてしまったし、残念ながらこの記事で書かせてもらった課題がラスト数話で解決することはなかった。

 

vector-cd.hateblo.jp

 

春風わかばにフレンズはできなかったし、プリチケよろしく突然各キャラのもとに現れたジュエルが何なのか明かされる機会はなかった。
もっとも、全ての設定が表で語られなくても良いわけで、進行に都合の良い裏設定があったって作品の魅力は損なわれない。

例えば「トモダチカラ」。アイスタの「謎の力」も結局謎のままだったことを踏まえれば「二人だからこそ出せる、一人では出せないシナジー効果」くらいの解釈で何ら問題なく成り立つ。

「スペースアイカツ」も「疑似無重力状態でバランス感覚を養う新しいトレーニング」みたいなものだったのだろう。

しかし作品全体として盛り上がりに欠けた事実は受け手の解釈だけではどうにもならないかもしれない。
面白かったのは各フレンズが結成させる第一クールで、それ以降はどうにも窮屈そうなストーリー展開だった。これはネットで感想を漁っても同じような指摘が多かった。


私が思うアイカツフレンズ最大の問題点、それは「根本的にキャラが少ない」ことだ。
前作・アイスタでは歌パートを持たない小春を含めて1年目で10人、2年目で14人。ちょくちょくストーリーに絡んでくる男子チームM4も足せば18人だ。
一方アイフレのメインキャラはナビのココを含めても1年目で9人、そして2年目は12人である。数字だけ見れば誤差に見えるかもしれないが、アイフレは「基本的に二人一組」だから実際のストーリーの自由度としては数字以上に差がある。1クールものならともかく4クール~8クール続けるには少ない。

アイスタ2年目のHPでキャラ相関図を見てほしい。きららとあこが絡んだり、ひめとアリアが行動を共にしたり、ツバサがローラにブランドを託したりと、矢印がややこしい。
しかしこれで良いのである。人間関係なんて単純なグラフに落とし込めないのだから。

アイフレは1話1話個別の脚本というより、そもそもの作品全体の構成というか「設計」がマズかった。


作品を彩る音楽で印象に残っている好きな曲は「偶然、必然」、「導かれて」、「6cm上の景色」。もっと聴きたかった。
プリチャンの曲は全部口遊くちずさめるレベルで好きだから音楽面でもやや寂しかった。(まぁこれに関しては好みの問題だが。)


予告動画などを見る限りアイカツオンパレードはオムニバス形式なるはずだ。整合性とか時系列とか気にしないでこれまでの分も埋めるくらいいろんなキャラが絡み合って面白いストーリーを見せてほしい。