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たまには長文を

劇場版ガールズ&パンツァー最終章第2話感想

全6話とされる最終章第1話から約1年半。ようやく公開された第2話は前回同様手堅い面白さを堅持していて平日にもかかわらず周囲に客が多かったのもうなずける。

(以下ネタバレあり)

 

【あらすじ】
BC自由学園の仲間割れは実は演技で、最初から連携プレイだったことが分かったみほたち。しかし優花里はBC自由学園が最近合併した事実から仲間割れが100%演技ではないことを見抜く。
大洗チームは1台がBC自由学園の車体と似ていたことを利用して生垣に隠れながらうまくBC自由学園を攪乱。仲間割れによる自滅を誘い最後はフラッグ車を3台で仕留めて勝利した。
続く2回戦の相手は知波単学園。何かにつけて「突撃」してくるだけの弱小校だったが、今回は自らの弱点を自覚。「ゆっくり突撃」「足踏み突撃」などの面白突撃を駆使して大洗に迫る。
戦いは夜に至り、雨でぬかるんだアリジゴク地形に誘いこまれた知波単学園だったが、ついに「撤退」を決断。機動力(スピード)を生かして罠を脱出した。

 

収益性の観点からか何かと劇場版を製作する作品が多い中で、この作品はむしろ劇場版でやるべきと言える。1から10まで事細かに描くのではなく、見せたいところをダイナミックに描けるのは劇場版がベストだ。大音量で楽しめるのも映画館ゆえのこと。

敵の弱小チームが成長するストーリーも良い。
武器そのものの威力(≒戦力)はそのままに、戦略を見直してレベルアップするところに戦車道の理念を感じる。
並の作品なら武器のインフレが止まらず当初の世界観とはかけ離れたトンデモな展開になるところだ。

私の大好きな冷泉麻子さんの台詞が少なかった……。でも夜に冴えてたのは可愛かった。


とはいえこの第2話に至るまでに1年半。もう少し早く作れないものか。このペースで第6話を見られるのは一体いつになるやら。