change direction

たまには長文を

劇場版Fate/stay night Heaven's Feel第二章感想

原作に対してかなりアレンジを加えてきたか?というのが第一印象。
もしかしてPS2版がベースなのか?

(以下ネタバレあり)

 

【簡単なあらすじ】
士郎慎二に呼び出されたところをライダーに襲われるが、も加わり逆に慎二を撃破する。慎二はの令呪により得ていたライダーの命令権を失い、聖杯戦争から脱落する。
再びライダーのマスターになった桜は暴走。桜の聖杯化は進行し、徐々に体を蝕んでいく。桜は教会で綺礼に暫定的な治療されたが、凛は桜に手を下すという。桜はその前に教会を脱出。行く宛もなく公園へ来たところで士郎に見つかり、告白する。士郎は「桜を守る」と告げ家へ連れて帰る。
士郎は共闘作戦を取るべきと考えイリヤの元へ向かう。イリヤの城ではバーサーカーVS黒セイバーの戦いが行われていた。
バーサーカーが黒セイバーに敗れ、アーチャーも影に致命傷を受ける。最後にアーチャーは自らの左腕を士郎へ移植する。
影の暴走は止まらず、一夜にして60人が消滅する事件が起こる。その間で
ギルも死亡する(?)。士郎は臓硯接触し陰である桜を殺すよう依頼される。しかし士郎は桜を殺せず、桜は間桐の家へ帰る。
そこで慎二に襲われた桜は暴走し慎二が死亡する。
そして桜は影化する。

 

全然大したことは書いてないけど一応第一章の感想を載せておく。(もっとちゃんと書いておけばよかった。)

vector-cd.hateblo.jp

 

 

原作をやったのも遠い昔のことで、今や細かい部分まで覚えているとはいい難い。
それにしても、「こんなシーンあったっけ?」と思う回数が多かった気がする。
第一章の最後は柳洞寺で影を見た士郎がライダーに助けられ脱出するところだったと記憶しているが、第二章の序盤では慎二&ライダーと戦闘になっている。もっともライダーの本心や原作を知っていれば矛盾の無い展開だが第一章と第二章を連続して見ることがある場合は若干迷いそう。

3部作の真ん中だし見せ方も難しかったのかもしれないけれど、全体にアクションシーン多めで見ごたえ十分。士郎が正義について悩み、迷うシーンは時間をたっぷり取ってゆっくり見せていて文句なし。なにより、今後の展開を知っていても怖くなる影の不気味さが最高だった。怖すぎるでしょアレ。

第一章と違って(第一章を見たのも1年以上前だから曖昧かもしれない)、「見せたい部分を繋ぎ合わせた感」は少しだけ感じた。それは視聴者向けの説明が少なく緊張感を高めるための演出なので、初見の人には若干厳しいかもしれない。まぁ初見でこんな映画見ないと思うけど。

そもそも原作は奈須きのこの地の文が魅力なのであって、いくらそこにハイクオリティな絵と声が組み合わされたとて、難読熟語が飛び交うあの雰囲気はなかなか再現できないのである。


もちろん記憶にある原作シーンと異なるからこそ良かった部分もある。
一番強烈だったのはギルが飲み込まれるシーン。空の境界を彷彿とさせるビルの隙間、そこでギルがあっさり片足を切断されているのは予想外の展開だったし、その後も余裕で話を続けているのでなんだかんだうまいこと離脱するのかと思いきやそのまま影に飲み込まれるというね……。
これは完全に予想外の展開だった。

もう一つ印象的だったシーンは、短い所だけど桜が梅干しを口に入れたときに味覚が失われていることに気付く場面。
桜が壊れかかっているというか、どんどん影に近づいていくのは序盤から延々直接的間接的に繰り返してきて分かっているつもりだったのに、そう来たかと思わずゾクッとした。

正義の味方を志す士郎が、多数を犠牲にしてでも桜を取るという選択をしたのも大きなキーポイント。ポイントというより第二章全体のテーマとも言えよう。

 

さて、最後となる第三章の公開予定はは2020年春。その頃にはまたこの記事を読み返すだろうから備忘のために書いておく。
第二章のラストは桜が慎二を殺し影化するところ。

 

最後に、1年4か月前と同じ文章を書いておこう。
奈須さんは早くまほよの続編を作って下さい。

あとDDDの新刊も。