まさか第一作(2015年)より酷いものを見せられるとは思ってもみなかった。脚本と演出が悪いとアニメはどうなるかというのがよく勉強できる題材でもあった。
(以下ネタバレあり)
最初に感じたのは「会話の噛み合わなさ」だった。台詞を途中で打ち切って思わせぶりに頷きあうシーンばかりが判で押したように繰り返された。全部語らずとも阿吽の呼吸で意思疎通ができる、なんてことは一切なく、もちろんその意図はなに一つ読めなかった。
まるでゲームのボイスデータを無理やり繋ぎ合わせたMAD動画を見ているかのようだった。
なんか会話のテンポが著しく悪いというか、会話が噛み合ってないというか・・。ソシャゲのボイスデータを無理やり繋ぎ合わせて会話っぽく作ってる感じがする。これ本当にちゃんとスタジオでアニメ用に収録したんだよな・・? #艦これ
— ロブ (@vector_AB) December 28, 2022
そしてカットも悪かった。
今回「作画が悪かった」とは言わない。どこで一時停止してもそこそこまとまっていたしキャラクターの動作自体が悪いわけではなかった。作画崩壊していたわけではない。
では何が悪かったかと言えば、一つ一つのカットがその場の雰囲気と全く合っていないことである。たとえば真剣な話をしているはずなのに突風でスカートが捲られそうになるのを赤面して押さえる大淀のカットは意味不明過ぎた。
あとシーンの切り替わりも違和感しかなかった。
入るときは重い引き戸だったはずなのに出てくるときはスタイリッシュなスライドドアになってるの、作画ミスがダサすぎるw 月一放送なんだから1話の中で矛盾しないでくれ #艦これ
— ロブ (@vector_AB) February 16, 2023
そして全体のストーリーがBAD ENDなのも驚いた。最終回の第8話、艦娘たちは普通に敗北したらしい。
アニオタ歴が長くなって無意識についつい目が肥えてしまったのもあるのかもしれない。脚本と演出がダメだとアニメはどうなるのかというのがよく分かる体験だった。というか素人が見よう見まねでアニメを作るとこうなるんだろうなという感じがした。
「艦これ」いつかあの海で見終わった。脚本と演出が悪いとなーんにも伝わらないんだなってのがよく分かる酷い作品だった。会話を途中でやめてキャラ同士意思疎通できたように頷き合うシーンばかりだったけど一つも分からなかった。アニメ演出や脚本に興味がある人はむしろ見てみるべき #艦これ
— ロブ (@vector_AB) March 30, 2023