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たまには長文を

FP3級合格体験記

「FPの知識は義務教育にすべき」
そんなフレーズをネットでもリアルでも耳にしたので、勉強内容もよく分からないままとりあえず申し込んだ。

 


1.受験の経緯
会社で取るべき資格はあらかた取り終わった(or難しくて何度受けても一向に合格できない)ので、なじみのない分野の勉強もしてみたかったところがある。FP3級は非常に簡単で少し勉強すればほぼ合格できるということで、金融とかあまり知らないながらも受験料8,000円を払うのにそれほどためらいはなかった。

午前の「学科試験」は2択問題30問と3択問題30問の計60問。
午後の「実技試験」は3択問題20問。
両方とも合格ラインは6割である。ちなみに「実技試験」と言っても何か実技をするわけではなく、問題文が現実世界で実際に起こりそうなストーリーとなっているもの。


2.具体的な勉強方法
YouTubeの解説動画を見る
・過去問道場で遊ぶ

これだけ。なんならテキストも問題集も買わなかった。完全にナメてる。


3.勉強スケジュール
なんとなく取り組み始めたのは試験の1か月くらい前。会社の昼休みに過去問道場で遊ぶ程度。2択か3択なのでとっつきやすい。覚えるというより雰囲気を掴む感じ。

試験の10日くらい前になって、さすがに若干焦り始めた。ただ今さら本を買っても読まない気がしたので、YouTubeの解説動画を見ることにした。
私が見たのは個人が上げている「爆速講義」というやつ。細かい部分は捨てて要点だけまとめてある動画だった。若干べらんめえ口調というかちょいちょい乱暴な語り口が妙に頭に入ってきた。まぁたまたま目に付いたから見ただけで、特に他の人の動画と比較したわけでもない。
当然2倍速で見た。部分的に1.75倍速に落としてじっくり見たこともある。

とはいえこれもまだまだ本腰を入れて勉強したとは言い難く、アニメ見る合間に流し見していた感じ。

試験2日前の金曜日。
簡単だと話題の試験に8,000円も払っておいて落ちるのはさすがにヤバいと本当に焦りはじめ、上述のYouTube動画を真剣に視聴する。

試験前日の土曜日。
過去問道場をひたすらぶん回す。FP3級は年に3回。使い回しの問題も多く、慣れてしまえば問題文を全部読まなくても反射的に分かってしまうのもあった。
試験会場が遠くて当日は普段以上に早起きが必要だった。早く寝ようとは思っていたが、結局日付変わって1時に就寝。

試験当日の日曜日。
余裕を持ってかなり早めに試験会場に到着するも、試験室の準備が終わっていなくて寒いなか廊下で待たされて嫌だった。その間もスマホで過去問道場を回していた。


4.試験
午前の「学科試験」は2時間。私は50分くらいで全問解き終わった。会場の雰囲気を察するに、多くの人はもっと早く終わっていた感じがする。退出可能時刻になると多くの人が出て行った。
廊下に少しだけあった椅子とテーブルは彼らに占領されてしまっただろうと思った私は、敢えて途中退出せず最後まで試験室にいた。受験者控室はなかったし、廊下も寒かったし。
試験室には80人くらいはいたと思うが、最後まで残っていたのは私含めて2人だけだった。みんな寒いなか廊下で立ってたのか?

午後の「実技試験」は60分。私は40分くらいで終わった。試験なので周囲を見渡したわけではないが、午前と同様に多くの受験者は私より早く終わっていた雰囲気。

 

5.結果
学科試験:44/60(44点/60点)
実技試験:19/20(95点/100点)


6.感想
終わってみれば随分とあっさり合格した。まともに勉強したのは正味5日くらいで、真剣にやったのは試験前日と前々日の2日だけだった。と言うとなんかイキってるようにしか見えないが、とにかく簡単だった。特に午後の実技試験、19/20は我ながら出来すぎ。
試験会場には付箋とか蛍光ペンとかが入ったテキストを試験開始前ギリギリまで読んでいる人もいたが、そこまでする試験かねぇ。

まぁ次のFP2級を視野に入れて満点合格を目指していたのかもしれない。実際頑張れば満点合格はできると思う。そういう意味では私の学科試験:44/60も、むしろ恥ずかしい部類に入るのかもしれない。

確かに上述の動画でも「FP3級は合格するだけなら非常に簡単だけど将来のためにちゃんと覚えてほしい」みたいなこと言ってたし、それはその通りだと思う。

それと最初に書いた「FPの知識は義務教育にすべき」という論調、勉強してみて分かったけど完全同意だわ。最近中学高校で金融教育が始まったのも頷ける。

FP2級にチャレンジするかはまぁ今後の状況次第。