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たまには長文を

それでも歩は寄せてくる感想

正統派ラブコメ。ヒロイン増やしてハーレムにするわけでもなくエロに振るわけでもなく、高校生の初々しい青春恋愛劇が描かれたラブコメとして大変面白かった。

(以下ネタバレあり)

 

キャラデザは独特。山本崇一朗らしくヒロインのデコが広いのはまぁ良いとして、主人公・歩の目にハイライトがないのがクセになる。衛宮切嗣かな。

活動場所は部員が少なすぎて部にもなってない将棋部。私自身高校時代は将棋部だったので色々と共感するところがあった。まぁ女子はいなかったけれども。

 


恋愛に無頓着なうるしに対して、ちょっかいを出しつつも優しく見守っているマキと他のクラスメイトも好きだった。人間関係が優しさにあふれていて心地良い。
あとはなんといっても桜子だろう。あの不思議な雰囲気から出てくる一挙手一投足がエロい。羊宮妃那の吐息マシマシの声がエロかった。同じ原作者の作品で「くノ一ツバキの胸の内」のモクレン役も務めたのは記憶に新しい。ここでも魅力たっぷりだった。

 


最後は将棋に対して否定的だと誤解していたうるしの父親とも和解できて、そして歩がうるしに勝って距離を一歩近づける大団円のエンド。
原作の良さを丁寧に丁寧に引き出した、しっとりと味わい深い作品だった。