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たまには長文を

女子かう生感想

13年もアニオタをやっていながらアニメなのに台詞がないなんていうアヴァンギャルドな作品に出会ってしまうからこの世界は広い。

 

台詞がない――。
台詞がないとはつまり会話がないということ。
字面じづらだけ追えば声が聞こえてこないアニメを3分半に渡って見続ける異様な状況がそこにあるわけなのだが、まぁこれはこれでと思わせる謎の魅力もまた確かにそこにあった。

台詞がない――。
それでも笑い声や悲鳴、吐息は聞こえてくる。
キャスティングされた声優の感情が上に乗っかって耳まで届く。

会話の内容ではなくその雰囲気にこそ女子高生特有のリアリティがあるのではないか。
そもそも我々は、女子高生の会話など土台理解できなかったのではなかったか

まるで彼女たちの生活風景を"無濾過"で見てしまっているような、背徳感にも通ずるリアリティに敬意を表したい。


……。
ところで女子かう生の「かう」ってどういう意味が込められているんでしょうね?