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たまには長文を

Rewrite 2ndシーズン感想

1stシーズンの感想にも書いたように、グリザイアスタッフが作っただけあってストーリーがよく掴めないなりにも退屈させない展開ではあったし、原作を2クールアニメに再構築した努力は伝わってきた。

(以下ネタバレあり)

 

 

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分からない点を挙げればキリがないので、原作未プレイの私が感じた良かったところとストーリー以外で気になったところだけを簡単に書こうと思う。

一番良かったのは篝火の周りに選択肢が現れて選ぶ演出。
ゲーム画面を意識した演出は初めてではない気がするけど新鮮で気に入った。
終盤で選択肢が連続で現れるところや最後に割れる(?)ところも上手い見せ方だった。
分からないところも確かに多かったが二大勢力の抗争に巻き込まれた瑚太朗が、逆に二重スパイ的に動いて両方とも壊滅させようとする大きな流れは一応分かった(つもりだ)し、自分の身体を犠牲にして頑張る主人公は単純にかっこいい。


そもそもの話をすれば、やはりアニメ化に向いていない作品だったのだろう。
原作ファンからは「原作をやれ」という声が聞こえてくるし、ボリューム的に2クールの枠には収まらなかったということか。


ストーリー以外で残念だったのは作画レベルが大して高くないこと。
悪いとは言わないが、2017年の作品にしては不安定でそれこそグリザイアの方が良かった。
スタッフがほぼ同じなのにこれだけの差が出たのは戦力(作画の人数)の違いだろうか?


PCゲームをほとんどやったことのない私でも、Rewriteが高い知名度を有していることはなんとなく知っている。
原作ファンに向けて未プレイ者を置いてけぼりにする思い切った戦略もアリだと思っているし、それで分からないと怒るのは見る側の怠慢だとさえ思っている。

しかし本作はどうだろうか。
どことなく中途半端な出来に落ち着いてしまった気がする。

なんというか、もったいない作品だった。