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たまには長文を

装神少女まとい感想

多少強引だったが変に二期を匂わせることなく綺麗にまとまったので良かったと思う。

(以下ネタバレあり)

 

巫女というキャラ設定から「魔装」という言葉を用いてはいるが実質魔法少女もの。
物語の構造は「世界の運命は君の手に託された」というよくあるセカイ系の一種。
まどマギ辺りを契機に結城友奈は勇者であるなどでも見られた「独特な色遣いの異世界」が特徴。

この作品には相応の深い設定があるのだろうとは見ていて想像できた。
しかし、
・まといの神様は一体何者だったのか
・敵の正体と目的は結局何だったのか
・黒幕と思しきキャラはセトの偽物だったが本物はどうしたのか
等々、謎を残したまま収束してしまった。
これらの疑問点を解消するためにファンブックや円盤を買いたいかというとそうではないが、かと言って1クールではこれ以上深掘りできないと思うのでどこに妥協点を持ってくるかは難しい。


もちろん良い点もたくさんあった。
まず娘を大切に思う不器用な父親が良かった。
アンチ・クリードやIATOの立ち位置は結局よく分からなかったが、全く異なる組織の人間が同じ目的のために最後に一致団結するという展開はベタだけど盛り上がった。
途中覚醒したゆまちんがOPを乗っ取るメタなネタも久しぶりで楽しかった。

トーリー自体は悪くなかったと思うが、だからこそ纏創(てんそう)後に裸になってしまう設定が余計に感じられる。そんなお色気設定無くても勝負できたんじゃないのかな。

キャラデザは目が不気味だった……、正直怖い。

それとこれを言っても仕方ないんだろうけどゆまちんがウザくていまひとつかなぁ……。悪い子じゃないのは分かってるんだけど、流石にあんなに大騒ぎされると見ていられない。
突然事件に巻き込まれて戸惑っている主人公を強引に動かすことでストーリーを進める役割は誰かが担わなきゃいけないんだけど、そのあたりがもう少しスマートだったらもっと良かったかもしれない。