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たまには長文を

劇場版Fate/stay night Heaven's Feel感想

相変わらず凝ったエフェクトを贅沢に使った戦闘シーンは見ごたえがあったし、日常シーンでも「次の瞬間何かが起こりそう」というピリピリとした緊張感が続いてものすごく惹き込まれた。
とはいえまだ1/3なので具体的なことは書きにくい。そこで今回は昔話を多めに振り返ってみる。
(以下ネタバレあり)

 

【あらすじ】
(参考にとWikipediaを見たらこれ以上ないくらい綺麗にまとまっているのでここでは書きません。)第一章は市街地で黒い影を目撃し、セイバーが黒い影に取り込まれ、士郎がライダーに助けられるところまでだった。

そもそもFateのアニメの歴史は2006年までさかのぼる。
スタジオディーンが制作したstay night(Fateルート)。そして2010年に劇場版として作られたUBW(凛ルート)。このUBWは私も実際に円盤を購入している。
ところでディーン版ともいうべきsn、2011年にufotableFate/Zeroを世に送り出した際は比較対象にされ、しかもFate/Zeroのクオリティの高さからか何かと悪く言われる向きがあった。しかしこれは以下の2点からかなり無理のある比較であり個人的にはディーン版を擁護したい。
一つは2011年の作品と2006年の作品を単純に比較できないこと、もう一つは純粋に2006年の方も面白かったことである。

2006年、この年を代表する作品が3つありどれも未だに高い知名度をキープしているのだが、11年も前のこととなった今、何も見ないで3つ全部言えるアニメファンはどれだけいるだろうか?
その3つとは「コードギアス 反逆のルルーシュ」「涼宮ハルヒの憂鬱」そして「Fate/stay night」である。(ちなみに4番手は「Kanon」)
(売り上げを持ち出すのはあまり好きではないが)円盤の売り上げ順もこの並びの通りで私もこの3作は全て見たが、個人的にはFateが一番面白かった。毎回引きが上手くて続きが気になる展開でニワカアニメオタクだった私は完全に虜になった。クオリティを単純比較すれば確かにZeroには適わないが、5年も違えば当然のことだしそれでsnのレベルが低かったことにはならないと思う。

話を戻そう。Fateのアニメは2011年のFate/Zero、2014年のFate/stay night UBW(ufo制作の凛ルート)と続く。その間にスピンオフのプリズマイリヤ(2013,14,15,16年)、2017年のプリズマイリヤ劇場版もある。
そしてようやく全三部作で作られるHeaven's Feel(桜ルート)、その第一章が完成したわけである。


見どころとしては最初にも書いた通り、凝ったエフェクト、派手な戦闘シーン、緊張感が途切れない日常シーンの3つに集約されると思う。ストーリーは既に知っているしまだ完結していないのでなんとも言えない。音楽については正直なところあまり印象に残っていない。もっと気にして見ればよかった。まぁそれくらい惹き込まれたということでもある。


その他。
ビルとビルの間のあの不気味な薄暗い感じは空の境界を思い出した。空の境界も機会があればまた見たいのだが、そんな機会は訪れるのだろうか……。

魔法使いの夜をもう一度プレイしたくなった。
奈須さんは早くまほよの続編を作って下さい。

あとDDDの新刊も。