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たまには長文を

おまけの品や特典をいつまで残しておくか

アニメイトメロンブックスといった所謂オタクショップに初めて足を踏み入れたのは高校1年か2年だったと思う。

 

「オタク」という単語を知ったのもだいぶ世間に浸透した後だったし、初めてアニメイトに入った時の「異世界に迷い込んだ感じ」は今でもよく覚えている。

マンガだって本なのだからどこで買っても同じだと思っていた私にとって、店舗によって異なる特典(主にイラストペーパー)が付くというのは衝撃だった。

以来、マンガの新刊が出るたびに近くの書店ではなくアニメイトに赴き特典をゲットしてきた。

しかし今になって振り返ってみると、つまりオタクコンテンツから離れ気味になり冷めた視点で振り返ってみると、特典という名の紙1枚に対して何をあんなにありがたがっていたのかと思ってしまう。

今にして思えばただのおまけなのだから、見て捨ててしまうくらいがちょうどいい扱いだったのかもしれない。少なくともおまけのためにわざわざオタクショップに行かなくても良かった。
しかし前述のように「マンガにおまけが付く」という事に対して必要以上に大袈裟に捉えていた私は、些細なおまけも含めて大切に(?)保管していた。
それだけに、引っ越しの際にまとめて捨てた時の喪失感もまた大きかった。

「それなら捨てなければいいじゃん」と思われるかもしれない。
しかし今ですら必要ないものを捨てずに"保留"にしたところで、人生この先また見返すことがあろうか。そんなことはありえない。


いま手元にある景品の類は、劇場版魔法科高校の劣等生でもらった色紙と劇場版ノーゲーム・ノーライフでもらった色紙サイズのイラストである。どちらも好きな作品だし捨てるのは勿体ない気もするが、しかしどうしようもないのも事実だ。

 

いつかこのタイミングが来ることは最初から分かってはいたけど、冷めてしまったなぁと哀しくなる。