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たまには長文を

ひきこまり吸血姫の悶々感想

作風は非常に私好み。作画が荒れていたので客観的に評価するとそんなに良くないかもしれないけれど、それでも私は好き。

(以下ネタバレあり)

 

戦争?はするけど生き返る緩い世界観が特徴で、戦闘中にも軽口をたたき合うシーンがなぜか昔から好き。

ひきこもりの姫様が担ぎ上げられててんやわんやするストーリーも面白かったし、コマリに対してガチ百合ながら一向に相手にされずネタキャラに終始しているメイドのヴィルヘルムも面白かった。

七紅天の各将軍が、集まって会話しつつもそれぞれ自分たちの利益を求めて行動している世界観も群像劇っぽくて好き。(群像劇ではないけどものの例えとして)

キャラ同士の掛け合いはもっとたくさん見ていたかった。
見ていてクスリと笑える小ネタが多いのも面白かった。



ここで話は逸れるが、ところどころ『ef』(2007,08年)っぽい描写があった。
毎回のアイキャッチの顔だけ黒く塗る作画見てefっぽいと思ったし、中でも第4話で磔にされたヴィルヘルムの手のひらの釘を抜くカットはefそのものだった。

 


あとは楽曲も良かった。
新生fripSideツインボーカルのOPも、楠木ともりが歌うしっとりしたEDも両方良かった。


惜しむらくは作画の安定感の無さだけだが、カット自体は面白い独自性を感じた。戦闘中にバランスを崩してのけぞるカットや、海でビーチバレーするシーンでのカットが凝っていた。
たぶん、絵コンテ自体は結構気合いを入れて作られたものだと思う。
それが作画班で力尽きたのだろう。


万人受けはしないけど私はかなり好き。そんな推せる作品だった。