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たまには長文を

絆のアリル感想

キズナアイを題材の一つとして、VTuberを目指す若者の物語。ネット上ではあまり評判がよろしくないようだが、個人的には可もなく不可もなくといった感じ。

(以下ネタバレあり)

 

一言で言うなら「ジェネリックアイカツ」。
本家アイカツには及ばないものの、同じ楽曲をステージパートで毎回使い回したり、自分のやりたいことを模索しつつもランキングもついつい気になってしまう舞台設定がアイカツを彷彿とさせる。

再生数欲しさに変な企画をやってみたり、準備もなくグダグダな配信をしたりする展開はYouTuberのリアルを生々しくえがいたのかもしれない。
ただそれをアニメで見させられて面白いかと言われれば微妙であり、ネット上でもこのあたりの評判が悪そうだった。

あとは後出しじゃんけん満載の理不尽なレースゲームもターニングポイントだった。印象に残る回ではあったものの、ああいう展開を見せられるともうギャグアニメかコメディとしか思えない。最終話での「絆の力で大逆転勝利」を見てもなかなか気持ちは盛り上がらない。

 

あまりよろしくない世間の評判に対して擁護したいポイントとしては2つ。

まずキズナアイはもうこの世界にはいないみたいなのでキズナアイが出てこないからつまらない」みたいな感想はちょっと筋違いだと思う。ただしキズナアイファンからしたらアニメ絵で動くキズナアイを見たかっただろうし、それは理解する。

もう一つは同じ楽曲とほぼ同じダンスCGを何度も使っていることについて。別にそんなのはアイカツでもプリパラでも普通に採用される手法なので、批判対象ではないと思う。実際何回か聞いていると耳になじんできたし、背景がシンプルなのも駆け出しVTuberであることを表現していたのだと思う。


とは言っても私自身、疑問点はいくつかあった。

タイトルにもある「アリル」って結局なんなんだろう‥?
検索しても答えらしい記述は見つけられなかった。本編でも言及されていないと思う。

序盤からランキング上位で人気者だったノエルが、大して接点もないミラクのことをやたら気にかけていた背景も分からなかった。

本編内でキズナアイはもう「いない」ことになっている。現実ではスリープという名の長期休業中らしいが、アニメ内で明確に「いない」ことにした背景は明かされなかった。


驚いたことに第2期をやるらしい。
まぁタイミングが合えば見ようかな。