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たまには長文を

魔装学園H×H感想

エロ描写ありきの作品なのだが、そのエロ描写が露骨すぎてエロくない。いくら肌色成分が多くとも低品質な作画に興奮することはなく、ただただ必死な女性声優の喘ぎ声がむなしく響く。

(以下ネタバレあり)

 


「強くなるためにエロいことをする/しなければならない」というコンセプトが先にあって、それに沿うように話が作られている。ある意味で近年のラノベ業界の悪い部分を凝縮したような作品である。

供給過多なラノベ業界では「掴み」が勝負を分けるとされる。開始何行でヒロインが裸になりそれを主人公に見られてしまうのかが重要、などと揶揄されている。

そんな中にあって、わざわざコストをかけてアニメ化に漕ぎつけたのだから何か光る要素があるに違いない……なんて期待はあっけなく空振りした。

主人公だけが有する特殊能力によりヒロインとHな行為をすることでヒロインが強くなる。
そこに努力も戦略も戦術もなく、規制満載の謎エロシーンの後で急成長したヒロインが一撃で敵をやっつけるという、本当にただそれだけの展開だった。


せめて作画に振ってくれればよかったのにとも思うが、立体感皆無のゴムボールみたいな巨乳を揺らされても痛々しさしかないし、バケツツールでとりあえず塗っただけのような肌を見せられても興奮するはずがない。効果音もすごい、ゼロ年代を思い出させる古い効果音に拍子抜けした視聴者も多かっただろう。変な懐かしさすら感じた。

というわけで魔装学園H×H
うーん、なんでこんなアニメができたのか、というよりなんでこんなラノベが存在しているのか疑問に思う作品だった。