change direction

たまには長文を

Rewrite感想

世界に平和が訪れた、らしい。

(以下ネタバレあり)

 

というかネタバレも何もバラすネタが分からない。
最終回直前に状況が変わったと思ったら、最終回であっという間に主人公含めてみんな死んでしまった。

これはおそらくバッドエンドを1クールかけてやったということなのだろう。それは最後のシーンからも感じ取れた。加えて、色々な人に関わったはずなのにこの結末を回避できなかったみたいなことを主人公が言っていた(はず)。これが「別の選択肢」の存在を示唆していることは原作に触れていない自分でも分かる。

 

どうしても衝撃的な最終回にばかり意識が向いてしまうが、自分の中で整理する意味でも改めて本作を振り返ってみよう。
制作エイトビット、監督天衝、そこにアニメーター野中正幸の名前まで来れば、言うまでもなく「グリザイア」の布陣である。弥が上にも期待が高まるというものだ。

そしてその期待が裏切られることはなかったと言っていい。核心と思われる描写を断片的に見せることにより視聴者を引き付ける。その加減が上手かった。もしこれをあまり極端にやられると分からなさに対する不満が募るだろう。「何かは分からないけど何かがあったんだな」と思わせる、それは決して「説明不足」ではない。

音楽については正直あまり印象に残っていないのだが、Wikipediaを見て理解した。OPで2曲、EDでは6曲もの楽曲が使われていたのだ。道理でメロディが思い出せないわけだ。しかしそれだけこだわったのだからこれは価値ある要素である。

 

面食らった結末ではあったものの「世界平和のためには人類絶滅しかない」みたいな話は個人的に結構好きなので、このバッドエンドも意外と好きかもしれない。
何より、1クール使ってバッドエンドをやるという心意気を買いたい。確かに大絶賛できる内容ではなかったかもしれないが、個人的にはこれはこれでアリと思った。

(ところでkeyはCV花澤の低身長味覚障害重要人物を作らなきゃいけない縛りでもあるんですかね?)